2017年4月アーカイブ

徳島県神山町といえば、IT企業のサテライトオフィスなどが集積し、移住者が増えている、地方創生のトップランナーです。

今回、四国に行く用事があったので、それにあわせて、数年ぶりに、神山を訪れました。

 

フードハブプロジェクトという『地産地食』の取り組みをこの目で確かめたかったからです。

今回訪ねたのは『かま家』という地産レストランです。

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かま屋の駐車場から、建物をみる(左側)が食堂になっています。右側はかまパン&ショップというぱん工房と地元農産品や加工品などの販売所になっています。

 

建物はかつて『勝名電機』という工場だったようです。

そこを改修してレストランとなっていました。

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敷地は、芝生がまだ張りたての状況、異形棒鋼、ワイヤーメッシュを加工して製作した外灯があります。

おそらく、もっと芝生がしっかりと根付くと、気持ちのいい広場になりそうです。

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室内は、合板をうまくアレンジした椅子で、テーブルは集成材、木の感じがくどくない感じがいいですね。

食器は自分たちで製作したもので、家具類に使う合板類は神山の木材でつくられたものらしいです。

メニューは当日準備している5品のおかず、そして具沢山の味噌汁とごはんとなっていて、おかずはプレートに載せられるだけとりわけることができます。

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バイキングっぽいのですが、バイキングのように、何回もとることができません。

なので、つくる側としては、たくさんの種類をつくらなくてもいいという部分では、オペレーションが楽にできそうです。

ささみのカツ、厚揚げの煮込んだもの、オムレツ風たまご、菜の花とごまの和え物とサラダの5品。

ポイントはできるだけ地元で生産されたものを使うようにしていること。

HPには、今日のメニューの地産率が毎週公表されていて、近々では45%ぐらいが地元という表記でした。

 

このお店では、農産物の生産にも従事しているようです。

 

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テーブルにおいてある資料で、この『かま屋』さんが目指す方向性などを理解することができます。

地元の人が何度も足を運んでくれるようにと、『町内価格』というものを設け、我々のような一見さんとは、差別化を図っていました。

 

私が到着したのは11時30分でしたが、既に多くの車が訪れていたので、一日の売り上げもかなりあるような印象でした。

 

神山町は、約5000人のマチで、山の奥のほうは、かなり険しい山間部に狭い道がついていたり、集落もかなり離れたところにあるなど、小代や、大屋と雰囲気はそう大きくは変わりません。

 

そんな場所で、これだけにぎわいが作れているというのは、もちろん話題もあるとは思いますが、やはりこのお店のコンセプトがしっかりと発信されそれに共鳴された方が多かったからなのかもしれません。

 

私たちが支払った金額は、昼食としては決して安い値段ではありませんでしたが、季節の変化に応じて、毎日メニューが変わっていくということであれば、何度でも利用したい雰囲気はあったように思います。

 

そして、このfood hab projectは、自分たちでも農産物を生産したり、明日の告知もありましたが、有名な料理人などを迎えての料理教室なども開催するようになっていて、さまざまなイベントなども発信しながら、知名度を高めたりリピーターの発掘につなげているようでした。

 

 

今回、このお店を訪ねて思ったのは、さきに行ったこの店やプロジェクトを立ち上げる際に、十分な話し合いをもってやったのだろうなということ、そして、その中から生まれた考え方や店の方針を積極的に、お客様に伝える努力をすることと、HPなどでも伝えている努力をしているなといことです。

 

そして、家具や、調度品にいたるまでも、しっかりと『地元』ということにコミットメントしていることでした。

キャッシャーや、調理スタッフは、若いお母さんたちで、地元の雇用にも貢献しているようです。

 

さて、翻って、うづかの森ですが、自家生産するお米の提供、野菜などをできるだけ地ものを使う努力をしていますが、もう一歩突っ込んだ取り組みとそのことをしっかりと情報発信することが必要だと感じました。

 

ひょっとすると、うづかの森の食堂を宿泊者だけに限定せず、より地元の人にも利用していただけるようなそういう取り組みに発展させることも必要かもしれません。

 

そして、時間的制約などで、すべての農産品を自家生産ができないことを考えると、地元農家との連携を強化しながら、地元スーパーで一元的に購入するのではなく、今日の野菜は、誰さんから購入し、他の野菜はまた別の誰かから購入するといったような取り組みをすすめることで、より地域に信頼される施設になっていくのではないか、そんな気がしました。

 

さらには、地元農家と、消費者であるお客様を、私たちが接点となることで、お互いにwin-winの関係が構築できます。そのような取り組みに進展させることが必要ではないかとも思いました。

 

やはり『神山』は地方創生のパイオニアとして一歩も二歩も先んじた取り組みを行っているように感じました。